合宿免許の体験談!宿泊したホテルやお風呂での様子もお届け

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大学生の頃、周りの友達が続々と車の免許を取得していった事から自分も焦り始めました。

免許取り立ての親友が早速私を助手席に乗せてくれたのですが、急に彼女が大人になったような気がしたのです。自分だけ取り残される、早く自分もドライブ仲間の一員になりたいという思いから教習所の資料を集め始めました。

そして長期休暇を利用し、合宿免許に行く決断をしたのです。

『合宿免許で相部屋を選ぶメリット・デメリットを徹底解説』

合宿免許を選んだ理由

私の友達は全員通学で免許を取得していました。私も教習所の資料を取り寄せたり、友達からの話を聞いている段階では、通学で免許を取ろうと思っていました。ただとにかく早く取得したいとも考えており、効率よく教習を受けるには合宿がベストという結論に至ったのです。

通学なら2~3ヶ月かかるところを、合宿なら2~3週間で免許が取得できます。

この差はかなり大きく、また費用も少し安くなるのが魅力的でした。人見知りな私が一人で参加するのは不安もありましたが、口コミなどを読んでいると、自分と同じような思いをしている人が多いことを知りました。辛くても3週間我慢すれば良いだけと自分に言い聞かせ、一番興味を持った教習所へ予約を入れたのです。

合宿前夜からドキドキ

いよいよ合宿当日となった朝、母が最寄の駅まで送ってくれました。いわゆる一人旅のようなものですが、これほど長期に渡って家を留守にするのは初めての経験です。母も心配なのか、「食欲が無くてもきちんと食べるように」「夜はしっかり眠るように」と、まるで子供に言い聞かせるように何度も同じ注意をしてきました。

ただ母の言葉はあまり頭の中に入っていなかったように思います。何しろ前日の夜からドキドキしており、実はほとんど眠れていない状態でした。とにかく早く顔合わせをして初日を終えたいという思いしか頭になかったのです。

集合場所に着くと、既に多くの人が集まっていました。男女比はほぼ半々といった具合です。友達同士で参加している人も多く、一気に不安感が増したのですが、昼食を取るために食堂へ移動した際、隣に座っていた女の子が喋りかけてくれました。

彼女は私より1歳年下ですが、地元が近かったため一気に親近感がわきました。話せる子がいると心強く感じられるもので、緊張でカチカチだった体も自然とほぐれていったように感じます。

意外とハードだった初日

初日は教習こそ1時限のみでしたが、他にすべきことが山盛りです。昼食後にはまずオリエンテーションが行われ、合宿所のルールやスケジュール、施設での注意事項などの説明を受けました。合宿は期間が決まっているだけに、確実に教習を受けていかなければいけません。

スケジュールには学科教習と技能教習がびっしりと組み込まれていました。その後は適正検査、先行学科、技能教習の流れで進んでいきましたが、全てが終わった後は早くもぐったりです。お腹は空いているはずですが、あまり食べられませんでした。

仲良くなった子も疲れた様子で、お互い口数も少なかったです。宿泊するホテルの部屋でようやく一息つくと、母に電話をする余裕も出てきました。ホームシックとまではいきませんが、母の声を聞くと不思議と熱いものがこみ上げてきます。

ようやくドキドキの1日が終わったという安堵感と慣れない場所での緊張感が一気に押し寄せたのかもしれません。その日は布団に入るや否や泥のように眠りました。

2日目からはハードな教習がスタート

合宿2日目からは本格的に教習がスタートしました。日によってスケジュールは異なり、教習がばらけて入っている日もあれば、午前中のみ、午後のみといった具合に凝縮して組み込まれている日もあります。いずれにしても、何一つ漏らさず教習は受けていかなければならないので、常にスケジュールをチェックしている状態でした。

学科と技能では、やはり技能教習の方が楽しく感じられます。学科は義務のような感覚で受けていましたが、技能教習は自分で車を運転できる事が嬉しくてたまりません。教習が終わる頃はもっと乗りたいとさえ感じていました。

とはいえ、技能も全てが上手くいった訳ではありません。私はなぜかS字カーブが苦手で、最初は脱輪を繰り返してしまったのです。不合格になれば合宿が延泊になり、追加料金も発生します。焦れば焦るほど上手くいかず、教習の途中に思わず泣きそうになりました。

結局翌日には脱輪せずに成功したのですが、失敗が続いた時はどうなる事やらと不安で胸がいっぱいになっていたと思います。効率よく教習を受けられるのはメリットである反面、失敗してはいけないというプレッシャーが常にあったのも事実です。

一番の楽しみは大きな温泉

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ハードなスケジュールでクタクタになった後は温泉でリフレッシュしました。宿泊しているホテルに天然温泉がついており、いつでも無料で入り放題です。温泉は広々と大きく、お湯加減も丁度良い感じだったので、私はいつも長く浸かっていました。

効能もしっかり感じられ、温泉に入る前は痛かった腰も、お湯から出た後は痛みが軽減され体も軽くなっています。また体がポカポカに温まることで、睡眠の質も良くなりました。精神的にも肉体的にも疲れる日々の中で体を壊さずに教習を受け続けられたのは、温泉があったからといっても過言ではありません。

無事に3週間で免許を取得できました

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S字カーブを克服した後の技能教習は特に問題なく、楽しくスムーズに進められました。問題は学科教習です。色々と覚えなければいけない内容が多いのですが、ホテルで自習をしようと思っても疲れて眠ってしまうのです。

いよいよ焦り始めたのは学科試験直前で、とにかくテキストを読んでは暗唱するという勉強法で何とか乗り切りました。学科試験に合格できなければ、全ての予定が一気に変わってしまうので本当に良かったです。そして最期の試験も無事に合格でき、晴れて運転免許を取得した時は、一つの目標に向かってやり遂げたという充実感でいっぱいでした。

上手くいかないとすぐに逃げてしまうタイプでしたが、こんな自分でもやれば出来るんだという自信が持てたように思います。

合宿で得られた充実感と友達

合宿は忙しく、常に緊張がつきまとう日々でした。だからこそ集中力を保ち、目標に向かって努力出来たのだと思います。時間を無駄にしない充実した時間を過ごしたことで、普段の時間の使い方も上手くなりました。また合宿初日から仲良くなった子とは、地元に帰ってからも定期的に会っています。

貴重な体験と親友を得ることができ、改めて合宿に行って良かったと感じています。